錯綜する5つの可能性〜女優宣言5日目〜

10/10 池袋シアターグリーン BIG TREE 2009年秋季エッグ研修発表会〜女優宣言〜(2回目)


会場に到着したら、りっちゃん病欠で代打にかりんの張り紙。
来れるのは今日が最後なので、本当の意味でのすべての組み合わせは観れないことになってしまった。無念(結局りっちゃんの復帰はなかった模様)。
しかし一方で、かりん様にもう一度会えるのはうれしい。痛し痒し。


大トリはチーム1、北原沙弥香前田憂佳金子りえに代わって宮本佳林勝田里奈・佐野香織里。

  • さぁや 5人のせりなの中でも、彼女が演じたせりながもっとも自己主張が激しく強烈な印象。今日は完全マイペースだったゆうかりんのあまねといいコントラストを描いて、劇全体に奥行きを与えていた。ずっと声優やってから何の不思議もないとはいえ、生の演技でもここまでやると予想できてなかったのは不覚というしかない。「凛として!」にも期待。
  • ゆうかりん アウェーで主役を任されたしゅごキャラ!ミュージカルでは緊張感にあふれてたけど、今日はホームの主催試合ということで、実にのびのびと演じていた。まさに貫禄の横綱相撲。今回各チームのエースが演じるあまね役は、役柄としてはそれほど見せ場はなく、極端な話、突っ立ってるだけでもどうにかなりそうに思えてしまうのだけど、ゆうかりんがそんなことで満足するはずもなく、ストレッチの場面ではゆうかりん、ゴロゴロ床の上を転がって、りなぷー相手にもう遊ぶ遊ぶ、自由闊達。彼女自身が楽しんでやってるのがこっちにも伝わってきて、ついニヤニヤしてしまう。さすがだな。かわいいだけでエースになれるものではないという…しかし、彼女が時折見せるああいうフリーダムな魅力がS/mileageではあまり出せてないのは問題だと思う。
  • りなぷー バックダンサー以外のちゃんとしたパフォーマンスとしては、先日の新人公演に続いて2回目だけど、ハロコンではいつもニコニコしていて好印象だった。彼女が演じるしずくは不思議少女系。ああいうのってはずすと痛い感じになっちゃうけど、そうならなかっただけでも上出来といえよう。
  • 佐野さん ベリゲキハロのときは正直あまり印象に残らなかったけど、今回はガンガン攻めてくるさぁやを受けて一歩も引かず、むしろ押し返すぐらいだったのは立派。せりなに「ちょっと…」と言い返すあたりの迫力はなかなかのものだった。彼女もこれで芝居2本目。のっちともどもアップフロントエッグの今後の展開に期待。
  • かりん様 さしもの天才児も女帝ゆうかりんと切込み隊長さぁやの2強に比べればキャリアの差はいかんともしがたく、チーム3のときほどの傑出した印象はなかった(っていうか3は上がダメすぎ)。しかし今回見るべきだったのは、そういう表面的な部分ではなく、彼女の持っている底力、ポテンシャル。同じ台本とはいえ、いきなり代役を振られても、細かい部分の受け答え、動きは各チームごとにかなり違うし、外郎売の口上のパート割りも異なる。太田さんのブログによると、それを覚え始めたのは今朝からだそうで、そこから本番であそこまで持っていったのかと考えると…グーの音も出ません。やはりこの子はハロプロエッグの至宝だ。


握手会:佐野さん、りなぷーと初握手。赤坂でかりん様の後ろにはりついてたおっかなそうなオバサン、今日もまたいた。そんなにガミガミ言わなくてもかりんちゃん、ちゃんとやってるのに…


総評:とりあえず何とか5チームすべて観ることが出来たけど、通しての印象はやはり非常な好企画だったということ。会場の小ささもあったけど、何かとあわただしい新人公演とちがって、各メンバーそれぞれ個性をじっくりと味わうことができ、エッグヲタには短いながらきわめて充実した時間を過ごせる。ほとんどエッグメンしか出てこないという点で、ゲキハロともまたちがう魅力もある。今後もこういう試みは続けて欲しい(写真が5分割というのも経済的に助かる)。問題は、こんな楽しいものをFC限定にしてしまうという愚策にあると何度も書いてしまうけど…