音楽は誰のものか?〜シャ乱Q武道館前夜〜


明日は、シャ乱Qの武道館20周年公演ですが、
2階の天空席を入手しまして、ちょっとのぞいてくる予定。
武道館って、1階席は音がこもっちゃうんで。
ずいぶん長丁場で大人数ですけど、何をやるのか。
なにげに、ハロプロとNGPが同じステージに昇る日でもあります。
持ち歌をそのままやるのか、それともなんか企画があるのか。
大御所の方もいらっしゃいますから、あんまり変なこともしないでしょうけど。


さて、この前買ってきた『「テクノ歌謡」ディスクガイド』、まだ読んでるんですけど、
巻頭の近田さんと掟さんの対談中、近田さんのPerfumeに関するくだりで、
「音楽は誰のものか」という問題提起があります。
「面白いのは、ほんと言うとPerfumeよりは中野ヤスタカ。Perfumeの音楽は中野ヤスタカのもの。所有してる人がいちばん意味があると思うんで」
掟さんは、それにちょっと異を唱えていらっしゃるんですが…


ハロプロやNGPの音楽は誰のものかって言うと、この伝でいくとつんく♂さんのものということになるんでしょうけど、どうだろう?
少なくとも、私は、申しわけないけど、つんく♂さんには、スタッフの一人として以上の興味はない。もちろん重要な人だとは思ってますし、動向には注目したいところですが。しかし、私が金を払っているのは、ハロプロやNGPのメンバーに対してであって、つんく♂さんに、ではない。そりゃ曲の印税はつんく♂さんに行くでしょうけど。
やっぱり、ハロプロやNGPの音楽は、歌ってる女の子たちのものだとしか思えない。


プロデューサーで音楽を聴くっていうのはどうなのか…洋楽だとデヴィッド・フォスターみたいな人もいましたけど、
そういえば、小室哲哉というひともいたのだった。小室氏の音楽は、まさに小室氏のモノでした。
小室氏の凋落は、彼の音楽が、小室ファミリーといいつつも、結局、彼一人だけの力に根ざすものだったからなんではないのか。彼に拮抗できる何かの才能の持ち主をパートナーにすることができていれば、展開は違っていたのではないのか。


一方、ハロプロでもきらりやBuono!など、非つんく♂作品が出てきていて、しかも昨今のハロプロのメンバーとしては好調な部分を担っている。真野ちゃんはこのままKANさんで行くのかな。
ハロプロつんく♂さんの手を本格的に離れる日というのが、来ることがあるんだろうか。
ハロプロの音楽は、ハロプロの女の子たちのものだといったところで、アイドルと作家との関係は、ほとんど不可分といっていいぐらい重要なものであるのも事実。
ピンクレディーと都倉俊一、おニャン子クラブ秋元康
松田聖子ですら、松本隆と離れたら失速した。
歌手のほうが作家を選べるぐらいにまでなったのは、山口百恵ぐらいでしょうか。
まあここで考えていたところで、何がどうなるもんでもないんですが。
そこら辺のことも気にかけて明日は見てきたいと思います。