テクノとアイドル

11/30 ロフトプラスワンテクノ歌謡」30周年アニバーサリーイベント イモ欽トリオPerfumeテクノ歌謡復活祭」


ベリイベがはねた後、そのままりんかい線で新宿へ。全部セット持ったままロフトプラスワン。ここもひさしぶり。


田中雄二氏を司会に、パネラーに常盤響安田理央津田大介の各氏を迎えて、「「テクノ歌謡」アルティメット・コレクション1」の収録曲について、映像を交えながら語るというもの。
3時間半、結局曲の紹介でほとんど費やしてしまって、それほど突っ込んだ話は聞けなかったけど、業界裏話的なエピソードもちらほら聞けて、そこそこ楽しめました。


電子音楽in JAPAN」は、新旧版2冊とも持ってる。
田中氏ご本人によると、いろいろ批判もあったということだけど、YMO関連の書籍では、ほとんど唯一読むに値する内容の本だと思う。
YMOといえば、あれだけ大きなムーブメントだったのに、今となっては、海外進出がどうのとか、「BGM」を出すに至らしめた頭悪そうなファンとか、そういうトホホな印象ばかりが残ってて、あのころの本当にスリリングで刺激的だった空気を今に伝えることが、田中さんたち以外には、ほとんどできていないというのは残念なことである。


ハロプロとYMOの関係というと、'06年冬ハロ全員集GO」の時の追い出しの曲が「千のナイフ」でした。あの時は、おやYMO、としか思わなかったけど、横アリに響き渡るあの教授の悪意のこもった重低音が、その後にハロプロを襲うさまざまな惨劇を予告していたとは思いもよらなかった…

Perfumeについて


イベントの最後に、Perfumeの特集。
DDっていっても、AKBにもアイドリングにも興味がもてなくて、っていうか、そこまで手を広げる時間も金もないわけなんですけど、実を言うとPerfumeだけは、「リニアモーターガール」のころから、ちょっと気になる存在でした。やっぱり彼女たちだけは異色ですから。
でも、もうひとつPerfume方面に足を踏み出す気になれなかったのが、Perfumeって、オシャレな感じで、一般ピープルの人たちも手を出しやすいようにみえるところ。それがヲタからすると、逆にちょっとぬるく感じてしまう。先端的とかそういうエクスキューズがないとアイドルの音楽聴けないなんてキミたち変じゃない?みたいな。俺たちヲタは、偏見なくアイドルに接してるんだぜ、と。これはこれでゆがんだ優越感だとは思いますが。
宇多丸さんや掟さんみたいな業界人有名ヲタの人たちが推してるのを見ても、ハロプロが落ち目だからって、あいつら日和ってんじゃねえよって反発を感じてしまう。
ってなわけで、すっかり乗り遅れてしまったんですけど、今回、昔の映像も含めて、まとめておさらいすることができていろいろ勉強になりました。さすがに今の時代に50万枚売れるだけのことはありますね。なかなかおもしろい。
やっぱり変な意地張ってないで、柔軟にアンテナを広げておくのは大切です。

『「テクノ歌謡」ディスクガイド』


つんく♂さんのインタビューも載ってます。
大きな愛でもてなして」がジューシィ・フルーツ、ぐらいなら、うすうすわかってましたが、さらにそこから「順子」(ナガブチの)なんて連想はできなかったな…うーん、さすがだ。
あと、近田春夫はあいかわらず鋭いアフォリズムを吐く。「歌と音楽ってちがうもの」とか。




「テクノ歌謡」ディスクガイド テクノ歌謡 アルティメット・コレクション1 BGM