やさしさについて〜℃-ute大阪〜

10/25 NHK大阪ホール ℃-uteコンサートツアー2009夏秋 キューティーJUMP!(昼夜)

神コン…と言い方は、今回の場合、あまり適切じゃない、
そういう、天の高みをうかがうような過剰なカタルシスは今回はなかった。
あれほどアッパーなセットリストなのに、
ツアー千秋楽としては、むしろおとなしかったぐらい。


しかし一方で、梅さんの新しい門出へのはなむけとして、これほどふさわしいライブもなかった。


開演直前に流れる曲は、「グルグルJUMP」に変わって「ドドンガドン音頭」。
もうこれだけでベリキュー合同コンやらなんやら、いろんな思い出が走馬灯のように…
夜公演のMCでは、舞美さんと梅さんが、℃-uteの活動の始まりでもあった、安倍さんのふれあいコンの寸劇で、保田さんにダメ出しされて泣いた思い出を語る。
めぐや栞菜の記憶を解放した℃-uteの日に続いて、本当にこのツアーをもって、このグループはその歴史にいったん大きな区切りをつけることになった。
今まであったいろいろな出来事も、まるであらかじめ書かれていた物語のように、収まるべき場所に収まっていく。
記憶の浄化…


…ツアー千秋楽って、昼夜2公演、どちらかというと昼のほうがストレートに盛り上がるような気がしてて、夜公演はもう、あーもう終わっちゃうんだなという感慨のほうが大きい。
今回も、夜はなんだか途中で気が抜けちゃって、しばらくボーっとステージの上の彼女たちの姿を追っていた。
しかし後半、「FOREVER LOVE」のイントロが鳴り、なっきぃがパッと下手から出てきた瞬間、自分の中の何かがブチっと音を立ててちぎれ…あとはもう最後まで突っ走るだけでした。


黄色のタオルとサイリウムの梅さん卒業祭。
AB℃最終日の聖誕祭からそれほど間をおかずにこれだから、まったく梅ヲタの人たちにはいろいろご苦労さんとしか言いようがない。
「SHINES」での黄色タオルの乱舞。PA席のスタッフまで回してたとか。


そしてアンコール、メンバー別MCで愛理が、「今の気持ちを表したいと思います…体で…えりかちゃん大好き!」とジャンプして叫んだあと、それまでの笑顔から一転して号泣。舞美さんもこらえ切れない。
最終日スペシャルで、梅さんソロの「忘れられない夏」。昼は後ろのメンバーは泣いていたものの、梅さん本人はきっちり歌いきったが、夜は梅さんも歌にならない。ここで会場全員で合唱。


大ラスは、舞美さん「6人で歌うのはこれが最後になります…都会っ子 純情」。
ARE YOU READY?という問いかけは、梅さんに対して? 残る他の5人に対して? 客席に対して? どっちにしたって出来すぎだよ。


終わってメンバーがはけても、えりかコールはやまず、追い出しのアナウンスもかき消してしまう。ここでもう一度姿を現す6人。


梅さんの、本当に最後のMC。


「…ずっと思ってたことなんですけど…℃-uteのファンのみなさんてほんとに…どのチームのファンのみなさんより、どのチームのファンのみなさんにもずっと負けないくらい、なんか、本当にやさしい方ばっかりで…何でこんなにやさしいんですか?


梅さん、最後の最後になって、まさに一世一代のビッグヒットを放ってくれた。
もうこの言葉だけで、これまでのすべてが報われる。
俺たちがやさしいんじゃなくて、俺たちが梅さんのやさしさに救われていたという…


梅さんヲタ乙。参戦したすべての℃-uteヲタ乙。


℃-ute最高。